Tern Crest解体新書

やっと時間ができたのでTern Crestのカスタムに取り掛かることにした。

今日は全部バラして全部品の重さを量っておしまい。


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計量結果は以下のとおり

全重量 10578
フレーム 1757 1 1757
フォーク 1404 1 1404
ヘッドパーツ 98 1 98
ステムキャップ 15 1 15
ステム 120 1 120
コラムスペーサー小 10 6 60
コラムスペーサー大 28 1 28
クランク 894 1 894
bb 284 1 284
ペダル 141 2 282
ハンドル 194 1 194
グリップ 81 2 162
サドル 373 1 373
シートポスト 297 1 297
シートポストクランプ 18 1 18
ブレーキレバー 77 2 154
キャリパーブレーキ 180 2 360
シフター 117 1 117
ワイヤー類 126 1 126
リアディレイラー 309 1 309
チェーン 311 1 311
フロントホイール 712 1 712
リアホイール 1001 1 1001
クイックリリースF 54 1 54
クイックリリースR 59 1 59
チューブ 127.5 2 255
タイヤ 309 2 618
スプロケット 294 1 294
スタンド 148 1 148
ボトルケージねじ 3.5 6 21
チェーン落ち防止器具 14 1 14
ベル 18 1 18
反射板 21 1

21

 

やはりハイテン製のフォークが重い、重すぎる。ちなみに肩下寸法も700Cのロードより長くグラベル用フォークと同じ375mm。コラムはオーバーサイズ。

ゾンビが襲ってきたらこいつで殴ろう。

 

キャリパーブレーキはSL-M315という型番のロングアーチのリア用が前後についている。

 

●ロングアーチ

ロングアーチかぁ・・・。せっかくアルテグラのキャリパー用意したのに無駄になってしまった。案外いけるやろ、と思って合わせてみたけどやっぱちゃんとシューが届かなかった。テクトロのR737でもつけようかな。

 

●フォークの重量

30万するSurge Xはカーボンフォーク(多分500gくらい?)とカーボンホイール(フロントのみ)装備でコンポが105なのに重量9.7kg。

6万2000円のCrestは1.4kgのハイテンフォークに鉄下駄ホイールと最低ランクのコンポで10.5kg(カタログは10kgだけどペダルとベルと反射板抜いて測ったのかな?)

どう考えてもSurgeXのフレーム重すぎじゃないですかね。前にざっと計算したら2.4kgはありそうな気が。

 

●O.L.D.130mmのタイヤが入らない

分解終了後にちょっとテンションあげようと思って組んでもらったホイールをつけようとしたら入らない。

は?間違ってオーダーしたのか?135mmとか言ってしまったか?と思ってロードにはめると入る。

あれー?と思ってエンドを見たら塗装の厚みではまらないだけだった。

まー、どことは言わないけど、自転車に興味ないようなあんちゃん達相手にするような場所に店構えてる自転車屋で買ってきたからなぁ。(Crest自体そういうコンセプトの自転車だけども)

軽くやすって塗装をはがしたら無事入ったのでよかった。

BBはずしてる時も、あれ?これもしかしてイタリアンか?反時計回りか?と思うくらい外れなかったしなぁ。

工場で組み立ててディーラーで販売される車と違って、自転車は最終的に組み立ててるのは販売店。だから買う店で腕の差が出てしまう。自転車を買うときは店の姿勢をちゃんと見ましょう。

 

 

 

ミニベロにフロントディレイラーは不要

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実証するために、東京多摩地域から道志みちを抜けて山中湖まで走ってみました。(往復約150km獲得標高1800m)

 

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ペダルすら取り替えてない買ったまんまでGO。

サイコンマウントもないので(ハンドル径がø25.4なのでレックマウントも付けられなかった)背中のポケットに放り込んで走ります。

多摩サイクリングロードを降り、野猿街道をおそらく25km/hという猛普通スピードで駆け抜けていきます。

相模原のどこか灰色な町を抜け、津久井湖を渡り、クロワッサンがとても美味しいと職場のおばさんから聞いていますが、一度も入ったことがないし今後も入らないであろうゼブラコーヒー&クロワッサン津久井本店の前を通過します。ここを通るのはどうしても開店前か売り切れた後だからです。15時には売り切れるらしいです。

 

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この店の先はゴルフ場のある丘になっていて、ここを座ったまま登るのにギアが足りれば、山中湖まではギアはたぶん足ります。

問題なく登りきれたのでたどり着けそうです。

ここを下ればすぐに道志みちです

 

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道志に入るとぐっと景色がよくなります。

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山中湖は先週の時点で散ってましたが、道中はちょうど見ごろでした。

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道志みちに入ってから約20地点の一里塚の休憩所で補給食を取ります。ここで200kcalくらい取っておくと最後の山伏峠が楽です。(個人の感想です)

ギアも最後の1枚は使わないで済んでますし、下りで勢いを付けて一気に登るって言うときでもトップ側も丁度良い感じですね。

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富士山が見えてきました。ここで富士山がきれいに見えていると早く見に行きたい気持ちになります。

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山伏峠前の道の駅でトイレと水分補給。今日は天気がいいのでロード乗りもいっぱい居ました。鹿バーガーが気になりましたが食べませんでした。

 

ここを出ると山伏峠。約30分間の登りです。

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写真がないのでgoogle mapから拝借しました。この山伏峠で一番きつい直線まで最後のギアは使わずに済みました。正直つらいので大人しく最終兵器32Tをつかって残りを登っていきます。8速しかないのでギア1枚でぐんと軽くなります。

で、無事登り切って山伏トンネルを抜け

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山中湖に着きました。途中では綺麗に見えていましたがここにたどり着く1時間の間に曇ってしまったようです。山中湖には年に10回は来ますが、午前中11時くらいまでに来るのをお勧めします。午前は見えていて午後に曇ってしまうパターンが多い気がします。

 

道の駅から山伏トンネルまでの区間で記録をとっているのですが、ロードでアタックした記録が27:49。今回の登った感じだと、ロードなら29分台くらいの感覚だったのですが、30:49でした。

フラットペダルのせいもあるだろうし試行回数が1回なのでなんともいえないですが、2分くらいは遅くなりそうです。でも6万2000円でしかもミニベロなら十分じゃないですかね。

 

という訳で無事フロント52Tリア11-32Tで登りきることができました。

 

当然山伏峠より傾斜のきつい峠なんていっぱいある訳ですが、このCrestはミニベロで、コンセプトはROJI(路地)バイクです。フロント1枚で山中湖までこれたのだから、やはりミニベロのコンセプト的に、専用台座を用意してまでフロントディレイラーは要らないんじゃないかなぁと思います。

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用は済んだので庄屋でほうとうを食べて帰ります。山中湖畔のほうとう屋はコンプしましたがここが一番お気に入りです。写真は拝借しました。

 

17時には日が暮れるので食べたらさっさと帰ります。山中湖滞在時間1.5時間。

 

ダウンヒルですが、

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通常のミニべロよりもステアリングのへッド位置が高くなるため、ミニベロ特有のハンドリング時のふらつきを軽減し、より安定したコーナリングを行うことができる。

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とternは書いていますが、この効果か分かりませんが、実際ダウンヒルも安定して降りて行けました。ブレーキングに関しても、ミニベロは前のめりになるのかと思いきや意外と後ろ重心で安定してますね。

 

 

ただ、疲れ方はやっぱり段違いですね。初期装備のフラットペダルのせいもあるだろうし、初期装備のサドルのせいもあると思いますが、帰ってきたときは全身ガタガタでした。

今度来るときはフルチューンして比べてみたいと思います。

 

 

 

ミニベロ Tern Crest 購入

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歩道も走りながらブラブラ通ったことのない道を走りたくてミニベロを購入。

 

なんでCrestにしたかというと

 

①カスタムしやすそう

ミニベロって車で言うと

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こんな感じだと思う。小さいものをカスタムしてもフルサイズのものには絶対勝てないんだけど、でも弄くりたくなると言うか。

シャアが専用ザクでガンダムに蹴りを入れて以降、日本においてカスタムした機体で下克上を狙うのは美学になっている気がする。

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弄るときに大事なのが規格。これはパラトルーパーで酷い目にあったので特に大事。

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Crestは全てがロード規格。エンド幅は130mmでBBシェル幅は68mm、ヘッドパーツはオーバーサイズ。ここまではまぁ当たり前だけど、一番の目玉はフロントフォークが700Cと同じサイズ。肩下寸法は測った感じ285mm。

ミニベロは日本と一部のアジアでしかシェアがないからカーボンフォークがなかなか手に入らない。でも700Cと同じサイズならフロントをディスクブレーキにしてしまえばロード用のなら何でもつけられる。

カーボンフォークだけで500g軽量化できるのでこれは大きい。ternはSurge用にカーボンフォーク単品売りしてるけど、あんま良さそうに見えないのよね。

 

 

②かっこいいから

ミニベロはどうあがいてもロードに勝てないので見た目が一番大事だと思う(安全である限り)。

というか、どうせ日常の足としてしか使わないんだから、どのメーカーでも同じ形状になるクロスなんか買わないでミニベロを買ったほうが幸せになれると思うんだけどなぁ。女子高生なんかがミニベロで通学してたらおしゃれだと思うもん。

 

 

③ternで最安価にして最強では?

Tern最安値(¥61600)のCrestが10kg。

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Ternでもっとも有名なSurge(¥ 107,580)も10kg

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¥ 288,200のKing of Surge。Surgeシリーズの最終兵器ことSurgeX(カイ)が9.7kg。

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え待って。君重くない?全身105組でカーボンフォークでフロントだけだけどカーボンホイールだよね...。なんか計算したらフレームだけで3kg近いんだけど…。

 

 

 

Surgeはフロント2枚なので、シングルのCrestより速そうに思えるかもしれませんが、ミニベロは29インチのクロスと違ってフロントを2枚にしても最高速度上がりません。

29インチの場合、ダブルなら、アウター52Tインナー36Tくらいが相場かな。でシングルにするときはその間、42とかをつける場合が多い。なのでギア比で見ればダブルにすれば上限はあがる。

しかし、ミニベロはシングルですでに52Tとかつける。ホイールが451サイズと小さいので、同じギア比でも29インチより軽く回るからだ。なので52T位ないと平地でもギアを使いきれちゃう。

Crestが52Tなのに対し、Surgeは53T-39T。上は1Tしか変わらない。じゃあ39Tが必要かというとまぁ~要らないでしょう。フロント39Tリア28Tで451をまわすとMTB並みのギア比になるんじゃないかな。

じゃあエアロフレームがどうかというと、コンピューター上で演算して風洞実験してって開発された最新鋭エアロフレームでさえ、時速42km/hでぶっ通しで40km走ったときに120秒くらい速くなるといいなぁと言うレベルですからねぇ。ミニベロでそんな速度出ないし、たぶん風洞実験とかもしてないなんちゃってエアロだと思うので、ボトルケージが1つしかつけられないほうが実用上痛いなぁ。

 

Crestは現状10kgだけど、フォークはハイテン製、ホイールはかなりの鉄下駄。コンポもAltusの変速機とtern製の安物クランク。パーツ全とっかえしたら9kgは切れるんじゃないかなぁ。条件はSurgeも同じだから最終的な重量もほぼ同じなるんじゃないかと。若干Crestのほうが軽くなりそうだけど。ばらす時に全部測るけどCrestのほうがフレーム軽そうなんだよなぁ。

 

というわけでCrestをフルチューンして遊ぶことに決めました。

ホイールは手組みで注文出してあるので来月辺りカスタムしたいなぁ。